不毛な一日は土曜日(前回の日記参照)だけでは済まなかった。
真の恐怖は日曜にあった。
この日は最近恒例のバイクの講習会。
しかし前日に予約するも、
「初級」「中級」「上級」の3クラスのうち、
中級は既に定員に達して締め切り。
ちなみに普段俺は中級に参加している。
しかし中級が無理だからといって、今さら初級に参加するのはもダルい。
てか、
プライドの高い俺的に初級なんて有り得ない。
っちゅーわけで、初めて「上級」に申し込む。
これが全ての始まりであった。
…
で、当日。
俺と同じ様に調子に乗って(笑)上級に申し込んだ某T氏は、
(前回の日記の某T氏とは別人)
バイクがオイル垂れ流し始めたため、急遽参加をキャンセル。
運命共同体だと思っていた戦友の思わぬ敵前逃亡に少々不安になりつつも、
「上級」という言葉の響きに一人で酔い、
「俺は上級者やで、タダ者と違うで~」とか調子に乗るうちに、そんな不安もいつしかどこかへ。
…
講習開始前には、上級担当の指導員(怖そうな顔してる)が、
「今日は先月台風で走れなかった分、たくさん走ってもらいます」とのお達しが入り、
「よっしゃ、いっちょ俺の凄さを見せたろやないけー」とこっちも気合が入る。
講習開始。
まずは急制動から。
やる内容自体は、パイロン位置からの単純な急制動(短制動)と、
信号の指示に応じて回避行動を取った後に制動を行う、回避制動。
なんら内容は普段参加してる「中級」と変わらない。
「急制動なんか余裕やん」と思いつつ、まずは短制動。
…
実際に特に他の参加者と大差なくこなす。
指導員の人にも「オッケー!」と言ってもらい、調子に乗る。
…
「やっぱり余裕やん~」と気分を良くしたまま、回避制動へ。
回避制動とは
■ ■ ● ■ ■↑ ┃ ┏━━┛ ┃ ┃ ■ ┃ ┃
|
↑
丁度上の図で言う、
■のセンサーに反応して。
■と
■の2つの信号機のいずれかが点灯するので、
その指示に応じて、障害物に見立てた2つの
■のパイロンを回避。
その後に制動するもの。
(下手くそのために、障害物の2つのパイロンの間は開けてある)
理想的には黒線の通りの軌跡となる。
実際他の参加者は、きわめて余裕を持って回避している。
どうやらこれも余裕そうである。
さて、自分の番が回ってくる。
バイクを発進させ、ギアを3速まで一気に上げる。
その後、速度を時速40キロまで上げ、そのまま一定に保つ。
そしてセンサー位置まで到達する。
…
しかし信号が点くのを待っていられない!、
「どっちだ!?信号はどっちが点くんだ!?」
「ヤバイ!!もう障害物目の前やし!!」
「もう避けな間に合わへん!!」…
結局、信号の指示とは違う方向に回避。
(てか見る余裕なかった)
その後に浴びせられる、指導員の無情な
「はい~、回避失敗ね~」の声。
赤っ恥。
どうやらセンサーと障害物との間の距離が中級より短いらしい…。
ここで上級の恐ろしさを初めて肌で感じる。
そしてついに、コーススラローム。
(
こんな感じにコースをグルグル回るもの)
まずコース周回を始める前に、全体を4グループに分ける。
「はい、じゃあガンガン走りたい人は一番右。
ゆっくり走ってラインを勉強したい人は一番左。
その間の2グループはその間に列を作って~」と指導員の指示。
まだまだこの頃は自信のあった俺は
「まずは一番左のグループで様子見て、徐々に上がってくか。」と、その自信を内に秘めつつ、謙虚に一番遅い左端のグループを選択。
さらにそのグループ内でも、とりあえず一番後ろに付く。
直前の走者は、地蔵さんみたいな体格のオバちゃん@CB750。
(失礼すぎ)
そのさらに1台前には、これまた地蔵さんみたいな体格の兄ちゃん@GSX1300R隼。
(失礼Part2)
「まぁとりあえず、この2人を抜くのは確実やろ」と余裕をかましつつ、スタート。
…
???
…
オカシイ
…
何かがオカシイ!
…
セクション毎にどんどん前と差が開いていく!
S字でもクランクでも180度ターンでも、どんどん差がつく!
なぜかストレートですら差が開く!
グループのほかのメンバーとドンドン差が開いていく。
焦る、焦る。
…
見かねて指導員のオヤジがタイミングよく俺に
コースをショートカットする指示を出してくる。
そのお陰で、なんとか付いていけてる状態。
…
いや、その状況は正確には「付いていけてる」とは言わないのだが。
そんな状態なので、常に100%全力走行。
一瞬の気を緩める隙もない。
そんな必死に走っている状態なのに、さらに指導員は
「もっと~!!もっと(アクセル)開けてぇ~!!」と無情の叱咤。
途中コンタクトがズレたためにコース外に出て停止しようとすると、
いつの間にか後ろに付いていた指導員@BANDIT1200Sに、
「コラァ~!!休むなぁぁ~~!!」の怒声が。
(
「ココはホントに警察主催の安全運転講習なのか(涙」)
と泣きたくなりながらも、すぐにコンタクトを戻して再開。
…
しばらく後に、今度はシートに腰を下ろさず中腰で走るモードに。
この状態で静止するだけでも足にはかなりの負担なのに、
さらに加速のGが加わるので、その疲労は想像を絶するものがある。
しかし一瞬でも腰をシートに下ろそうものなら
「こらぁ!腰を上げろぉー!(怒」の怒声が飛んでくる。
気分はもうスポ根マンガの主人公級。
つまり、
泣きそうな位辛い。
…
中腰モードが終了した後は、
左手をフリーにして右手一本で走る、片手モード。
この片手走行は前回の講習で結構できるようになってきていたので、
まだ周りのライダーについて行けるかも、と一縷の望みを抱いていた項目。
…
しかし、甘かった。
他の連中は、とても片手とは思えない速度で回る。
見る間に前走者の地蔵型オバちゃんとの差が開いていく。
焦る、焦る。
…
!!!
思わずミスをしてしまい、コースに乗り上げてショートカットしてしまう。
その直後に白バイのクラクション音と共に
「はい~、37番コースを外れて~」の声が。
ちなみに俺は37番である。
…
警察官が近寄ってくる。
「キミ、午後からは中級に行った方がイイね」…
ハイ、失格宣告デス。
上級を失格しました。
でも言われた時は失格のショックよりも
「いやもう中級って言うか…帰ってイイすか?」って状態。
精神的に凹んで戦意喪失状態。
で、
「じゃあキミは両手でイイからみんなの後ろに続いて」と言われ、片手走行してる連中に混じり、両手で走行。
それでも目一杯走っても少しずつ離されていく…。
「もうどうにでもして」状態…。
そうこうしてる間に、講習終了。
「はい~、クールダウンラップね~」と言われ、フッと気が楽になる。脱力。
…
しかし周囲の連中はクールダウンのはずなのに依然速い。
「ヤバい、まだ真剣に走ってないと置いてかれる!」と思い、慌ててペースアップし、前に付いていこうとする。
そしてクランク出口で急いで立ち上がろうとして、車体を大きく傾ける。
そしてアクセルを大きく開ける。
しかし体の疲れか緊張の糸が切れていたのか、体の姿勢が崩れる。
そのはずみで、アクセルが余分に開いてしまう。
…
後輪が滑っていく。
バンク角が深くなっていく。
50度、60度、70度、…。
…
リアから滑っていく、自分の単車。
足から投げ出されてく、自分の体。
…
はいっ、っちゅーわけで転びました、あーあ。
(凹)
左ウインカーとクラッチレバー損傷、シフトペダル使用不能。
カウルに傷、は言わずもがな、です。
(涙)
チェンジペダルって新品だと5000円近くかかるのね、知らなかったよ。
そんなお金どこにもないので、どうにかして直します。
(涙)
ちなみに最近転んでなくてライディングをナメてて、
服装が軽装(薄い長袖シャツを羽織ってただけ)だったために、腕に擦り傷が。
ついでに服は当然ビリビリに破れるし。
(まぁ全然大した傷じゃないが)
…
上級クラスの誰よりも
圧倒的に遅かったのは、自信喪失するのに十分でした…。
くそぅ、俺は
あのオバちゃん以下のライダーなのか…。
(凹)
ホンマ不毛な週末やった、今週は…。
(涙)
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