2006年12月22日 [788th] Latest HOME Previous Next
別れはきっと突然に。(前編)
お久しぶりです。YUk日記(ほぼ月刊)です。
「少なくとも毎月1回は書こう」とは思ってるんだけど、
その時点で日記ではないよね。。。

で、ウッカリしてたら、また前の日記から1ヶ月も経ってました。
前の日記書いた当時は、翌日にでも次のを書こうと思ってた
はずなんだけどなぁ?なんでだろ。
多分、忙しいからでしょう。それと、疲れてたからでしょう。
(別に、精神的に疲れてた、とかいう話ではなく。念の為)
便りが無いのは良い便り、とも言うしね。仕方ないよね、うむ。


んじゃ、その忙しい&疲れてた間に、一体何があったのか。

えーっと、どこまで話したんだっけ?
そうそう、バイク初ゴケとか、パンクの話はしたんだっけ。
そうそう、そういう前座の話だけしただけで、
肝心の本題をまだ書いてなかったんだよね、そういえば。

  …

本題ってば、それは…「クルマが壊れた」んすよ。
いきなりオチを最初に言ってしまうと。
そう、お亡くなりってやつです。廃車とも言いますな。



そう、それは10月末の、ある日曜日。時は夕刻。
その日俺は、広島市内に向けて、ロドスタを走らせていた。

走る道は、国道2号線。
俺の住む東広島から広島市内に向かう、ほぼ唯一の道だ。
だからこの時間帯は、いつも渋滞がひどい。
この日もすぐに渋滞にはまり、停止と発進を繰り返していた。

渋滞の中でドライバーができる事は限られている。
音楽かラジオ、それか携帯電話をチェックする位だ。
(注:停止中であれば、携帯電話の操作は適法です)

しかし、暫くするとそんな事にも飽きると、ただボンヤリ、
車外の風景やエンジンの響きに心を向けていく様になる。

  …「ボボボボボボボ…」…

初期型・NAロードスターのB6エンジンは、その日も
存在感のあるアイドリング音を響かせていた。
悪く言えばくたびれた、よく言えば生気を感じる音を。
最近の車や単車に多い、調律が取れすぎていて、
ほとんど存在感やムラを感じさせないエンジンよりは、
これ位ガサツな音の方が、個人的には心地よい。


そうこうしているうちに渋滞の列は進んでいき、
道幅が2車線に拡張される所まで、ロドスタもたどり着く。
そこからは渋滞も解消され、スムーズに走れる様になる。

  …「ブオオオオォォ…」…
ロドスタのエンジンも、ようやくストレス無く回せる。
エンジンに合わせて、車体もスムーズに加速していく。


そして赤信号にかかり、減速・停車。

  …「ボボボボボボボ…」…

ロドスタは停車中、ガサツなアイドリング音を響かせる。
そして信号待ちの間に、ヘッドライトも点ける。
ヘッドライトに照らし出された『前の車の排気ガス』を、
ボンネット越しに眺めながら、信号が変わるのを、待つ。

  …「ボボ……ブォン。ボボ……ブォン。」…

しばらくして、何かアイドリング音がおかしい事に気づく。
どうも、そのままでは回転数がエンスト寸前まで落ちるので、
ECUが慌てて回転数を上げ直している様だ。
不安になって、自分でもアクセルを踏んで煽ってみるが、
アクセルを踏んでいる限りは、エンジンは機嫌良く回る。

不安であるが、かと言って原因の察しが付くわけでもなく、
それにアクセルを踏んでいる限りは問題ない様。
そこで、今の所は気にせず、また寮に戻った後、
ネットで原因でも検索してみよう、という事にする。


そうこうしているうちに信号が青になり、車を発進させる。

  …「ブオオオオォォ…」…

ロドスタのエンジンは、再び機嫌よく回り始める。
片側2車線の流れの良い道路で、前の車との車間距離も開く。
そして、ヘッドライトに照らされた『前の車の排気ガス』も、
風に流され、消えていく。

  …

はずが…消えてない!?


ていうかこの煙、『前の車の排気ガス』ぢゃない!?
ていうかこの煙、『俺の車から出てる』んちゃうの!?
∑( ̄□ ̄;!!

目の前には、ボンネットの隙間から湧き出す謎の煙!
怖い!停まりたい!
でも俺は今、片側二車線の道路(しかも右側)を走行中!
迂闊に停まったら追突されちまう!

ドースル!?俺!


とにかく停まれそうな場所を探しながら、走り続けないと!
ていうか一度停まったら、二度と発進できん気がする!
走り続ける事も、停まる事も危険!
軽くキアヌ・リーブス@映画「スピード」、な気分!

煙を上げながら走る俺のロドスタは、明らかに周囲から
浮いてますが、んな事を気にする余裕も無く、走り続ける…。



  ↑
そして停車できる所までたどり着き、ボンネットを開けた図。
写真じゃよく分かりませんが、冷却水が飛び散ってます。
どうやら煙の正体は、蒸発した冷却水だったようです。
ラジエータコアの辺りの濡れが特に激しいので、どうやら
この周囲から漏れていたようです。

応急措置として水道水を入れてみると、「シュゴォーー!」
と凄い音で湯気を立てながら、どんどん入っていく…。
3L入れてもまだまだ入りそうな位、冷却水無くなってました。

そして車体の下を見ると、さっき注いだ水が漏れてく姿が…。
割とビッグな漏れ口がある様です…。


その頃にはもう夜で、ディーラーに相談するにも既に弊店。
その日は諦めて車をコインパーキングに置いておく事に。
この日の世の中の話題を見てみる
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別れはきっと突然に。(後編)
その日は近所の連れの所に泊めて貰い、そして翌朝月曜。
緊急?事態なので、会社は午前休を頂いておいて、
朝イチでロドスタをマツダのディーラーまで持っていく事に。

最寄のマツダのお店を探してみると、
全国のマツダの総本店・大洲本店がどうやら最寄みたい。
(「大洲」と言って場所が分かる人は少ないかも知れんが)

現在のロドスタの駐車場所から大洲のマツダまでは、
大体5kmくらい。
JAFの無料レッカーサービスが5kmなので、
タダでレッカーして運んでもらえるかは、微妙なところ。

そんなわけで、またまた水道水を大量に補充して、それが
漏れ切る前に&オーバーヒートする前に、走り切る事に。

  …

そして案外何事も無くスムーズに、お店まで自走で到着。
次にサービス担当のおぢさんに事の一部始終を説明すると…

「あー、それは冷却水漏れによるオーバーヒートですね」
「エンジン止まりかけるまで走られちゃったって事は、
 9割方、シリンダーブロックに歪みが出ますね。」

修理されるとすると、エンジン交換になりますんで、
 最低でも60万はかかりますね。


と、テキパキと、且つ事務的に説明して頂けました。
(ToT)

60万あれば、この年式のロドスタが2…否、3台買えます。
そこまでの投資を惜しまずできるほどの愛着があるか、
そこまでの投資を惜しまずできるほどの覚悟があるか、
そう言われれば、答えは「NO」なわけで、…。

その場で、お店の人に廃車を依頼する事になりました。。
(冷静になった今振り返ってみれば、60万も出さなくても、
 エンジン載せ換えは可能だったんでは?とも思いますが…)



  ↑
そんなわけで、唐突にお別れになってしまったロドスタ。
側壁衝突雪まみれ脱輪エアコンレス化
色々な事がありました。色んな事を教わりました。



  ↑
最後のオドメーター。
自分が乗り始めた時は117065kmだったから、差し引くと、
約2万キロ。乗ってた期間は1年5ヶ月でした。



  ↑
最後の勇姿。


今から考えると、初めてがロドスタで良かったと思います。
幅も長さもコンパクトで、把握しやすい車体サイズ。
後輪駆動故の、加速時やコーナリング時の後輪の存在感。
目一杯回しても危険ではない、適度なパワーのエンジン。
オープンにした時の開放感。

そして何より、「全てを把握できる」「全てを感じ取れる」
とでも言うべきか、距離感の近さが、とても快適でした。


有名な話だけど、初代ロードスターのカタログには、
こんな言葉が書いてあります。

「このクルマを手に入れるほんの少しの勇気を
 持てば、きっと、だれもが、しあわせになる。」

(画像はこちら

自分が、少しの勇気のある側の人間になれて、良かった。
このクルマを乗る機会をくれた、前オーナーに感謝。
そしてこのクルマ自身、ロドスタ自身に、感謝。


クルマ屋さんには、ロドスタみたいに、新車の時だけでなく、
年老いても、くたびれても、愛され続ける車を作って欲しいな。
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この日記に関連する過去日記:
20080816:「冷却ファンを手動ON可能に。」
20061222:「別れはきっと突然に。(前編)別れはきっと突然に。(後編)」
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