最近、毎日ニュースで「事業仕分け」の話を見ますな。
茶番だとか、ある程度の意義はあるとか、世間的には
賛否両論色々あるみたいですが、自分個人的には、
実際どんな事やってるのか、いまいち分かってなかったりする。
そんな中で、「スパコン研究予算が凍結」と言う、
自分的にちょっと興味あるジャンルのニュースを見かけました。
で、大概のニュースでは、
「
科学技術立国日本」を否定しかねない結論が導かれ」
とか、仕分け人の強引さを批判する論調なわけで、
実際ちょっとネットニュースをチラ見した程度の自分も、
「あー、科学技術の予算まで切っちゃわれちゃうのね」とか、漠然と寂しい&腹立たしい感情を憶えたわけですよ。
まぁ、ちょっとだけだけど。
…
でも、そのときふと、
「実際、どんな風にこういう結論が導かれたんだろう」とちょっと気になってきましたた。
まぁ、テレビのニュースとかでは色々言ってますが、
片や
「将来のための大事な予算が切られた!」とか言いつつ、もう片方で
「目標額の3兆円には遠く及ばない」とか言ってる、
「一体お前はどうして欲しいねん!」と言いたくなるような、低クオリティーのマスメディアは、
基本的には信用してはいけないのです。
…
というわけなので、自分で調べて、確認していきます。
①「いったい誰が仕分けたの?」「その分野に精通してない素人が仕分けを~」とかニュースでは言ってますが、
ホントに仕分け人って、素人なんでしょうか。
その答えは、内閣府の行政刷新会議のページにありました。
今回のスパコンの件は、「第3WG」って所らしいんですが、
そこは国会議員が、田嶋要衆院議員と、蓮舫参院議員。
田嶋さんは、東大法学部で、専門は経営学らしい。
蓮舫さんは台湾人の父親を持つ、元キャスター。
この人も法学部卒らしい。
彼らは、まぁ確かにまぁスパコンとは縁遠い素人さんですな。
で、民間人の方は、
このPDFの「第3WG」って所の方々。
具体的に書くと、以下のような方々。
赤井 伸郎 大阪大学大学院国際公共政策研究科准教授
荒井 英明 厚木市職員
小幡 純子 上智大学法科大学院長
金田 康正 東京大学大学院教授
伊永 隆史 首都大学東京教授
高田 創 みずほ証券金融市場調査部長チーフストラテジスト
高橋 進 (株)日本総合研究所副理事長
中村 桂子 JT生命誌研究館館長
永久 寿夫 PHP総合研究所常務取締役
西寺 雅也 山梨学院大学法学部政治行政学科教授
原田 泰 (株)大和総研 常務理事チーフエコノミスト
速水 亨 速水林業代表
藤原 和博 東京学芸大学客員教授/大阪府知事特別顧問
星野 朝子 日産自動車(株) 執行役員市場情報室長
松井 孝典 東京大学名誉教授
南 学 横浜市立大学エクステンションセンター長
山内 敬 前高島市副市長/高島一徹堂顧問
吉田 誠 三菱商事(株) 生活産業グループ次世代事業開発ユニット
農業・地域対応チーム シニアアドバイザー
渡辺 和幸 経営コンサルタント/(株)水族館文庫代表取締役
このうち、東大の金田さんの専門は、計算機科学。
素人どころか、バリバリの専門家ですな。
首都大学東京(言いにくい…)の伊永さんて方は、
化学系が専門らしい。
理系ではありますが、ちょっと計算機とは違います。
あと、東大名誉教授の松井さんて方も、
惑星科学が専門で、理系の方ですな。
いわゆる理系の専門家は、上記の3名ほどで、
後の方々は、肩書きから推測できる様なジャンルが専門。
というわけで、
「基本的には経営・コンサルちっくなジャンルの人が多いが、
バリバリの専門家、そしてそれなりに理系の方もいる」って言うのが、①の答えっぽいです。
②「どんな質疑応答が行われたのか」これは、音声だけ
ニコニコ動画に上がってました。
ニコ動見れる人は見てみてください(但し長い)。
まぁ聴いてみれば分かるんですが、極端に言うと、
仕分人:
「世界一を目指す理由は何か。2位ではだめなんですか?」
文科省:
「1位しか見えてないっす。2位以下は意味ないっす」
仕分人:
「じゃあ2位に落ちちゃったらどうなるんです?
2位になっちゃったときの事、ちゃんと考えてます?」
文科省:
「…1位しか有り得ないので、そんなの考えられないっす」とかいうレベルの話が繰り広げられているわけですよ。
ていうかそもそも、科学技術云々の話してるときに、
1位だからどう、2位以下だからどう、という議論をしてる
事自体、変な話なわけですよ。
例えばこういうシミュレーションしたいから、
これだけの計算力持ったスパコンが必要だ!とか、
そういう話になるはずなんですよ。
そこでの計算力は絶対値であって、1位とか2位とか、
相対的なもんではないと思うんですよ。
まぁ100歩譲って、2位以下だと他の国に出し抜かれて、
例えば特許抑えられちゃう!とか不都合があったとしよう。
となると、これは科学技術の話ではなくて、
競争、争いごとの話なわけですよ。
誰かと競争して、戦って勝とうと思ったら、
科学技術とはまた違った、周到なオトナの戦略的なものも
必要なわけですよ。
そんな、したたかな戦略能力も求められるプロジェクトに、
たかが仕分け人すらもロクに論破できない人しか
アサインされているわけですよ。
仕分け人程度を論破できる人すらもいないわけですよ。
なんか、仕分け人の仕分け結果なんかよりも、
大事な分野(自称)なのに、ロクな人間もおらずに
のほほんと平和に開発している文科省の方に、
ワタシは100倍腹が立つんですが。
そんな平和ボケした頭で、ホンマに1位獲れると
思っとんのかゴルァ!
というのが、私の感想でした。
③「正確にはどういう結論が出されたのか」これも、内閣府の
行政刷新会議のページにありました。
今回のスパコンの話は、11月13日分の所に、
評価コメントのPDFがあります(
直リンク)。
トヨタF1撤退のたとえ話とかは正直勘弁して欲しいですが、
それ以外は、割とまともなことが書かれている気がします。
もうちょっと中身の話まで書いてるのかと思ったけど、
「自己目的化している」とか「立ち止まって見直し」とか、
仕分け人のコメントは、それ以前の割と低レベルな指摘。
まぁここで「低レベル」って言ってるのは、
指摘してる仕分け人の方ではなく、指摘される、
文科省の人の方なわけなんですよね。
…
というわけで、長々と書いてきました、この日記。
さてはてどういう風に〆ればいいのか見当がつきません(汗
まぁ要は、ニュースを鵜呑みにするんではなく、
ちゃんと自分で確認した上で、判断しないとなー、
という事ですな。
…
(んー、無理矢理な〆方だ…)
今日のありがたい言葉:
書き上げるのに数日かかったこの日記、既に日記ではない…。
CATEGORY:[ ELSE ]